Date: 2009年05月12日

つくばはこれからも人口を増やせるか

<この文章は、「つくば市民レポーター」サイトに過去に投稿した内容です。現在と事情が食い違っている可能性がありますが、その点はご容赦ください。>

つくばエクスプレス(TX)開通以降、つくば市は順調に人口を増やしてきました。研究学園都市ができる前から住む住民を「旧住民」、研究学園都市ができてから住む住民を「新住民」というそうですが、言うなれば「新・新住民」。TX沿線には新たなマンションが次々と建ち並び、みどりのから研究学園にかけて分譲地と思われる土地が見渡せます。新・新住民を今や遅しと待っています。私も新・新住民の一人です。TX開通を機に観光でつくばを訪れ、いいなぁと思っていたらいいマンション物件と出会い、住むようになりました。
さて、昨年の「リーマンショック」以降、景気が急降下しました。首都圏ですらマンション販売が落ち込んでいる中、つくばはこれまでのペースで人口を増やすことはできるのでしょうか?
「人口を増やすことは必要か」という問いがあるかもしれませんが、私はある程度は増やす必要はあると考えます。つくばといえば研究所ですが、独立行政法人の見直しが検討されている中、現状維持ができる状況にあるとは思えません。つくばが安定的に行政を行うためには、企業を誘致するか首都圏から定住者を呼び込むぐらいしか策はありません。企業の誘致はこのご時世、なかなか難しいとなると、答えは自ずと一つです。
つくばの良さはいくつもあります。私がつくばを選んだ理由は、自然が豊かであること、新鮮な農産物がすぐに手に入ること、教育と医療の環境が都内と遜色がないこと。そして、1時間以内に都心に出られることでした(これはあくまで私見ですので保証はできませんが)。
いくら環境が良くても交通の便が悪ければ定住者を呼び込むはできません。その点、TXは申し分ありません。つくばから秋葉原まで最速45分。各駅停車でも60分を切ります。踏切がなくホームドア完備で人身事故の可能性がほとんどないことから、電車が遅れることはほとんどありません。ラッシュ時に遅れることが当たり前、という首都圏の交通事情を考えると「奇跡」ですらあります。ここまで書くと良いことばかりのように思えますが、良いことばかりではありません。実は、最大のネックはTXとそれに関連するバスのあり方にあります。
TXの秋葉原発つくば行きの最終電車は23:30。守谷行きの最終電車よりも50分近く早いのです。守谷以降の現状を考えるとやむなしと考えますが、23時台といえば、都心で飲み会をしていたら(場合によっては)二次会の途中です。あと30分遅ければ・・・とつい思いたくなります。
また、最終電車がつくば駅に到着するのは0:27ですが、つくば駅に到着してもバスは既になく、タクシーがあるだけ。つくば駅に限らず、TXに関連した開発は必ずしも駅前に限ったわけではなく、郊外部もあります。駅から2~3分離れると街路灯が不十分になっている現状を考えると、駅からのアクセスが確保されていないのはTX開発全体の足かせになるのではないでしょうか。せめて深夜バスがあれば、多少なりとも不便は解消できるはずです。
自然の豊かなところで暮らしたい、ごみごみした都心で暮らすのは勘弁、と思っている人はある程度いるはずです。そういった人たちを呼び込むための施策がまだ足りないと思うのは私だけでしょうか。

※私はつくばに住み始めて1年の若輩者ですので、至らぬ点も多々あるかと思います。ご意見をお寄せいただけますと幸いです。

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Posted by ゆきつく at 22:24│Comments(0)1st Editionからの移行

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