Date: 2010年01月25日

【2011バス再編 変わる交通体系】(3) パスモが使えないなんて

<この文章は、「つくば市民レポーター」サイトに過去に投稿した内容です。現在と事情が食い違っている可能性がありますが、その点はご容赦ください。>

一昨年、つくばに住み始めて間もない頃、都内に住む会社の同僚を家に招いたことがある。つくばセンターからバスに乗ろうとしたところ、同僚は次々に声をあげた。

「何でバスでパスモが使えないの?」

パスモ(PASMO)とは、関東地方の鉄道・バス事業者で使えるICカードのことを指す。パスモのホームページによると、現在鉄道26事業者、バス75事業者で導入されており、つくばエクスプレス(TX)も対応している。JR東日本のスイカ(Suica)と相互で利用できるため、東京圏を移動する時には欠かせない存在になりつつある。導入されているバス事業者では一部路線で対応していないこともあるが、元々「バス共通カード」を置き換えるという側面もあったため、特に都内ではパスモが使えないという場面は少なくなってきた。

パスモやスイカでバスに乗車すると『バス利用特典サービス』という制度がある。全てのバス事業者で対応しているわけではないが、バスに乗車するとポイントがたまり、一定ポイント以上になると次回乗車した際にICカード内の残高よりもポイントでの精算を優先する仕組みになっているため、実質的な割引となる。また、東京都交通局では、初めのバスの乗車時から90分以内に次のバスに乗り継ぐと、2乗車目のバスの運賃が割引になる乗り継ぎ割引を導入している。

現在つくば市内でICカードを使ってバスに乗車できるのは、JRバス関東が走らせている「つくばセンター~イオン土浦ショッピングセンター線」のみだ。それ以外はパスモは使えない。それは、ほとんどの路線のバス事業者である関東鉄道が加盟していないことに起因している。

現在パブリックコメントを募集している『つくば市地域公共交通総合連携計画』の素案では、乗り継ぎ割引の導入を検討している。バスの利用にインセンティブを持たせ、バスの利用を促す狙いがあるが、紙で処理しようとすると運転手の作業が繁雑になることが予想される。そこで、2011年のバス再編を機にバスのパスモ対応をしてはどうだろうか。つくば市の貴重な観光資源である筑波山へ来訪する観光客は、多くが関東に住んでおり、パスモやスイカのICカード乗車券を持っていることが考えられる。観光客の利便性向上にも寄与するはずだ。

もちろん、パスモ導入のためにはシステム費用が相当額かかることが予想され、関東鉄道単独での導入はかなり難しいことが考えられる。つくば市が相当金額を補助することはできないのだろうか。

実は、パスモ導入によるメリットは、運転手の作業緩和だけではない。

同じカテゴリー(1st Editionからの移行)の記事画像
マタニティサロンに参加してみた
同じカテゴリー(1st Editionからの移行)の記事
 新市庁舎公開、多くの市民が見学(子育て関連情報追記) (2010-04-18 18:10)
 【プレパパのための子育て講座04】つくば近郊SCの授乳室は? (2010-04-11 19:07)
 イオンネットスーパー、つくば市内も対象に (2010-04-10 21:06)
 Googleストリートビュー、つくばに上陸 (2010-04-10 18:04)
 つくばセンター~茨城空港直行バス運行へ (2010-03-10 23:26)
 つくば市が魅力ある地方都市ランキングに登場 (2010-03-04 23:48)
Posted by ゆきつく at 22:51│Comments(0)1st Editionからの移行

コメントフォーム

<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。